理解と不理解の間にある「わかったつもり」という状態の罠について、わかりやすく解説してくれています。
国語の教科書に掲載されている、誰もが読みやすい文章を例に挙げて、人の陥りやすい漠然とした理解の仕方を明らかにしています。
「わかったつもり」状態が、「実はわかっていない」だけではなく、ミスリードも引き起こす可能性があると知りました。
私も、かなり「わかったつもり」状態でいることが多いと、改めて気付かされました。
読めば(なるほど)と思うことばかりですが、この曖昧な、認識しづらいことをクリアに文章化することは、なかなか大変な作業だったと思います。教育の専門家ならではの切り口でしょう。
「わかったつもり」の状態については、例文を多用し、様々な視点から細かく説明してくれていますが、おそらく本書の目的はその状態を解説することにあるため、その状態の克服法については、読み方の浅さを埋める「注意深く読む」という個人の読書上の注意程度にとどまっています。
「わかったつもり」の状態を知った以上、そこから「わかる」に至る解決策が気になる読者としては、あまり具体的なトレーニング法が紹介されていなかった点が、少々物足りなく思いました。
(読書後のまとめMindMap、8/24)
(読書会でのお勧めMindMap、4/20)
(words)
「いろいろあるのだな」と認識した時点で、実は人はそれ以上の追及を止めてしまうのです。これが「『いろいろ』というわかったつもり」の魔力です。140
「わかったつもり」は、後から考えると不充分な状態であるものを意識できるのですが、その時点では「わかった」という気がしている、そんな状態です。142
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