2010年06月03日

『猫のつもりが虎』丸谷才一

猫のつもりが虎

丸谷 才一
マガジンハウス

<引用>
夕方、どこかで誰かが『ロンドンデリーの唄』をハモニカで吹いているのを聞いたような気持ちになる。やるせなくて、胸がキュンとする。

猫のつもりが.jpg


丸谷才一のエッセイ集。軽妙洒脱な語り口で短くまとめられているので、とても読みやすいです。いろいろなことに対する柔軟な好奇心と、深いうんちくにひきつけられます。

ベルトの用途が時代で変わってきたとは知りませんでした。また、女優グレタ・ガルボの男性説には笑ってしまいました。あの煙るような銀幕の向こうの大御所をつかまえて、なんということでしょう。
冬にロシアに行ったら、ぜひアイスクリームを食べてみようと思います。
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2010年06月02日

『マインドマップ読書術』トニー・ブザン

マインドマップ読書術 (トニー・ブザン天才養成講座)

トニー・ブザン
ディスカヴァー・トゥエンティワン


−脳の働きに対するわたしの強い興味は、生涯をかけた情熱に変わった。

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マインドマップで読書ノートを取り始めている私ですが、正しい描き方がまだよくわかっていないため、この本を読んで参考にしようと思いました。

ところが、驚いたことに内容は「本を読んだ後にマインドマップを描いてまとめる」というものではなく、完全に速読術のハウツー本で、どの辺りがマインドマップにつながっていくんだろう?と首をひねりながら読んでいきました。
マインドマップは、効果的な記憶法という点で、速読に関連しており、著者トニー・ブザンは、マインドマップのほかに「ブザン式速読法」として速読術のセミナーを多数開いているとのことです。

どちらかというと熟読派の私には、これまであまり速読に興味は持っていませんでしたが、文学作品ではなく、単なる情報収集のためと割り切った読書の時には、利用価値が高そうなやり方です。

ジグソーパズル式読書法は、言い得て妙だと思いました。
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2010年06月01日

『決断力』羽生善治



−決断とリスクはワンセットである。(p9)

habu.jpg


若くして将棋の名人タイトルを勝ち取った天才、羽生さんは、どんなことを考えているんだろうと気になって、読んでみた本。

タイトルに合わせて、将棋、そしてビジネスでの勝負時での決断についてまとめています。
勝負の世界は結果だけを問われるなによりも厳しい場所で、そこの一番として君臨し続けることは並みたいていの精神力ではとても耐えられないと思いますが、そんな不安定な局面にいながらも、常に静かな雰囲気を漂わせている彼。

この本にも、彼のまじめな人柄がみられる、丁寧できちんとした考え方が見えて、常に冷静さを忘れない落ち着いた名人ならではの本だと思います。
対戦相手やほかのフィールドでの有名人など、誰のことを書くにしても、相手に丁重に敬意を払っていることが文面から見えて、(本当に頭が良い人は、決して人を下に見ないものなんだ)と感じました。

彼のような頭脳の人でも、聞かれて返答に窮したという「臨済宗と真言宗」の違い。私も説明できません!勉強しなくちゃ。

<引用>
・追い詰められた場所にこそ、大きな飛躍があるのだ。9ページ

・決断とリスクはワンセットである。

・どの世界においても、大切なのは実力を持続することである。そのためにモチベーションを持ち続けられる。地位や肩書は、その結果としてあとについてくるものだ。逆に考えてしまうと、どこかで行き詰ったり、いつか迷路にはまりこんでしまうのではないだろうか。195ページ

・一つのことに打ち込んで続けるには、好きだということが根幹だが、そういう努力をしている人の側にいると、自然といい影響が受けられるだろう。さらに、ペースを落としてでも続けることだ。 172ページ
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