2010年06月29日

『戦国武将の脳−乱世を勝ちぬくブレインパワー』津本陽・板倉徹



戦国武将は一瞬にして相手の力量を察知する直観力を持っていた、また鍛えていたといえます。さもないと戦国の厳しい時代を乗り越えることができませんからね。(p246)

戦国武将の脳.jpg


直木賞作家の津本陽と脳科学者の板倉徹が、戦国武将について、それぞれの専門見地から対談した本。
お互いの専門的な知識が組み合わさることで、通説に科学的解釈が加わった独創的な内容になっています。
戦国時代に活躍したのは、一人ひとりが独創的な特徴をもった武将たち。
後世の歴史作家の筆によるところも大きいと思いますが、武将の脳から判断するという試みが斬新で、なるほどと思う指摘が多々ありました。

実際に武将たちの脳をCTスキャンにかけたわけではなく、通説をベースにして、それを事実と仮定した場合の、脳の状態の可能性を論じたもののため、確証があるわけではなく、「〜という性格だ」「それならば脳のそこここが発達していた」という流れになっています。

DNAや血液鑑定と違って、故人の脳鑑定は不可能であるという点に、事実性との関連の弱さを感じました。
脳の図が何度も登場し、各部位の特徴が記されているため、この本は、武将の話を元にして、脳の解説をすると見る方が正しいのだろうか?とも思いました。

専門外の脳の話はわかりづらかったものの、各章の最後にまとめが載っていたのが親切でした。
とにかく二人とも、専門の話がとても詳しく、一読者としてそのレベルに到達しきれていないのが残念でなりませんでした。
posted by Lily at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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