2014年03月17日

『恋する天才科学者』内田麻理香

天才科学者も、いろいろツライのね。

恋する天才科学者

内田 麻理香
講談社


アインシュタインはファラデーの肖像画を書斎に飾っていた。
彼も基本的には直感の人で、数学があまり得意ではなかった。(p50)



パステル調のお上品色合いの表紙が読みやすそう。
文系の人でも名前を知っている、有名な科学者たちの生涯が、やさしい言葉で紹介されています。
女性の視点から見ているため、まずは見た目のチェックから。
イケメンかそうでないかから、その人の話が始まります。

名を残した科学者は、その業績だけは知っていても、どんな人生を送っていたのかは意外に知られていないもの。
リンゴのイメージが強いニュートンは、清廉潔白な印象を持っていましたが、かなり性格が悪く、女嫌いだったと知ります。
科学者でありながら、錬金術にも熱中していたのだとか。
当時は、科学の領域だったのでしょう。

難しい法則を編み出した科学者は、天才ばかりかと思っていたら、電磁誘導の法則を生み出したファラデーは、忘れっぽい人だったそう。
磁界の発生する向きを忘れないために、いつも電線を巻きつけた鉄棒をポケットに入れておいたというエピソードが微笑ましいです。
また、彼は子供時代にまともな教育を受けておらず、数学を学ぶ機会がなかったというのは意外でした。
なんと、生涯、微分方程式を知らなかったんだとか。
それでも科学史に名を残す偉人となれるものなんですね。

アインシュタインはファラデーの肖像画を書斎に飾っていたそうです。
彼も、数学があまり得意ではなかったとのこと。
文系からすると、数学者は科学もできて当然に思いますが、そんな単純な話ではないのですね。

家康の忍耐強さと計算高さを進化論のダーウィンに重ねる著者の発想のおもしろさ。
遅咲きのダーウィンと正反対だったのは、数学者ガロア。
恋をめぐった決闘で20歳で死んだという悲劇の人物でした。

乙女的な視点から見ているため、科学者たちの歴史上の功績よりも、人間性や女癖などに重きが置かれています。
見た目や恋愛模様を精査するミーハーな目線にかかって、天才たちもかたなしですが、彼らも同じ人間なんだと親しみを感じられるようになりました。

「家庭的」「叩き上げ系」「浮気症」「坊ちゃん育ち」という4つのカテゴリ別に科学者たちを分類したフローチャートが、わかりやすくおもしろかったです。
posted by Lily at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学・数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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