2014年03月17日

『つらい時は「やってらんな〜い」って叫べばいいのよ』水無昭善

オネエの住職のガールズトーク、最強。



小銭を入れて拝めば願いが叶うなら、坊主はみんな蔵建てるっつ!(31ページ)



先日読んだ、著者の『ちょっと過激な88の幸せ説法』が面白かったため、こちらも読んでみました。
とても僧侶の書いた本とは思えないタイトルですが、勇気づけてもらえる感じがします。

冒頭に「頼りになるオネエさんとのガールズトークという感覚で読んでいただけたら幸いです」という一文がありました。
オネエでガール・・・。
でもこの方は、高野山で厳しい修行を重ねた阿闍梨で住職。
人間の幅の広さ、と言っていいものでしょうか。
確かにキリスト教と違って、同性愛などに寛容な仏教。(排斥していないだけかもしれませんが)
教義もよりおおらかなんでしょうか。

オネエであることを隠さない著者は、修行僧と女性の両方をあわせもった目で、さまざまな人の悩みを鋭く斬っていきます。
「家の中がきれいな男性」がいいと言われても、それだけではピンときませんが、説明されるとなるほどと思います。
「料理上手の女性」がいいというのは、よく聞くことですが、それに続く著者の言葉は「相手が気に入らなければ、少しずつ塩分を増やしていくだけで、誰にも知らせず命を縮めることさえできちゃう」から。
それはもちろんブラックジョークでしょうけれど、こうした考えの柔軟さが文章のはしばしに現れています。
ちなみにこの方「料理でいいオトコを射止めた」そうです。さすが・・・

人の悩みとしては、人間関係の他に、仕事に関する不満を聞くことが多いという著者。
お給料は、「仕事をした対価」ではないそうです。
ではなんなのかというと、「ガマン料」。
仕事は楽しくないのが基本で、おもしろくなくて当たり前とのこと。
そうか、それならしかたがないなと、なんだか力づけられます。

著者の観音さまへの信仰の言葉が随所に見られます。
「24時間年中無休でいつでもどこにいても願いを聞いてくださる」という表現。
そのコンビニエンスさからぐっと身近な存在に思えてきます。

最近の悩める人々の自分探しや自分磨きに、あまり重要性を見ない著者。
「役に立たない自分磨きよりトイレ磨きよ!」
仰るとおり。最後まで小気味良く、そして納得できる言葉が途切れない、テンポのいいエッセイでした。

読んだ後で、この方は今では僧侶というよりも今ではタレント色の強い人だと知りました。
そうだとしても、仏教をベースに、自分の性癖を加味して語られたこの本は読みやすく、気持ちの上でクリアになったところが多々ありました。
posted by Lily at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 思想・宗教・人生論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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