2010年06月01日

『決断力』羽生善治



−決断とリスクはワンセットである。(p9)

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若くして将棋の名人タイトルを勝ち取った天才、羽生さんは、どんなことを考えているんだろうと気になって、読んでみた本。

タイトルに合わせて、将棋、そしてビジネスでの勝負時での決断についてまとめています。
勝負の世界は結果だけを問われるなによりも厳しい場所で、そこの一番として君臨し続けることは並みたいていの精神力ではとても耐えられないと思いますが、そんな不安定な局面にいながらも、常に静かな雰囲気を漂わせている彼。

この本にも、彼のまじめな人柄がみられる、丁寧できちんとした考え方が見えて、常に冷静さを忘れない落ち着いた名人ならではの本だと思います。
対戦相手やほかのフィールドでの有名人など、誰のことを書くにしても、相手に丁重に敬意を払っていることが文面から見えて、(本当に頭が良い人は、決して人を下に見ないものなんだ)と感じました。

彼のような頭脳の人でも、聞かれて返答に窮したという「臨済宗と真言宗」の違い。私も説明できません!勉強しなくちゃ。

<引用>
・追い詰められた場所にこそ、大きな飛躍があるのだ。9ページ

・決断とリスクはワンセットである。

・どの世界においても、大切なのは実力を持続することである。そのためにモチベーションを持ち続けられる。地位や肩書は、その結果としてあとについてくるものだ。逆に考えてしまうと、どこかで行き詰ったり、いつか迷路にはまりこんでしまうのではないだろうか。195ページ

・一つのことに打ち込んで続けるには、好きだということが根幹だが、そういう努力をしている人の側にいると、自然といい影響が受けられるだろう。さらに、ペースを落としてでも続けることだ。 172ページ
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2010年05月25日

『三位一体モデル TRINITY』中沢新一

三位一体モデル TRINITY

中沢 新一
東京糸井重里事務所


−増殖力と幻想力と社会的コントロールという三つの原理が、がっしりと組み合わさって、私たちの世界は作られていると言っても言い過ぎではないわけで、その意味では「三位一体モデル」は、人類に普遍的な思考模型なのです。(p101)

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中沢新一の著作ということで、深遠難解な論が展開されているのではないかと思いましたが、表紙のパステル画が優しげで、手に取る勇気を与えてくれます。
さらにほぼ日刊イトイ新聞が編集をしているということで、わかりやすそうな気がして読んでみました。

やはり一筋縄ではいかないものがありましたが、まとめながら考えていくと、とてもシンプルなものの見方が提示されており、目から鱗が落ちたような気がします。

巻末に載っていた座談会では、様々な業界人にによる実際に即したトリニティモデルの位置づけのサンプリングが紹介されており、理解を深めることができました。
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2010年04月20日

『「いき」の構造』九鬼周造



− <いき>は恋の束縛に超越した自由な浮気心でなければならぬ。

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多少難解ですが、薄いのでがんばって読み進められます。
読み返しに適した本。
自分の本棚にある中でのマイベストブックです。


posted by Lily at 14:21| 思想・宗教・人生論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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